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高校日本代表が投手力の高さを証明/「高校日本代表 対 大学日本代表」プレイバック

2018年8月20日

 侍ジャパン壮行試合「高校日本代表 対 大学日本代表」が8月28日、明治神宮野球場で行われる。高校日本代表が国際大会を前にし、大学のトップレベルに胸を借りる場として、2015年(甲子園)16年(QVCマリン)に次いで今回が3回目だ。双方にとって「有意義な機会」として位置づけられているが、過去2度の壮行試合を振り返る。今回は16年だ。

 前年(2015年)に続く大学日本代表との壮行試合。会場は台湾(第11回BFAU18アジア選手権)へ向かう前の合宿地であったQVCマリンフィールド(千葉)で、2万590人の大観衆を集めて行われた。

 試合前から華やかであった。一塁側の高校日本代表の内野席には習志野高吹奏楽部が約240人、三塁側は東京六大学応援団連盟に加盟する6校の応援団(応援部、応援指導部)が約270人参戦。チアリーダーも加わり、双方による「応援合戦」セレモニーで、スタンドのボルテージは早くから最高潮に達した。

 試合は初回から動く。高校日本代表は地元・木更津総合の左腕・早川隆久(現早大2年)が先発。千葉大会から慣れ親しんだマウンドだったが、打者1巡、5長短打を浴びて5失点と、本来の力を出し切れなかった。だが、2回は無失点に抑え、味方の反撃を待つ形となった。

 3回以降は大声援をバックに各投手が持ち味を発揮。2番手の横浜・藤平尚真(現楽天)が三者凡退で高校日本代表に流れを引き戻すと、履正社・寺島成輝(現ヤクルト)、東海大市原望洋・島孝明(現ロッテ)、花咲徳栄・高橋昂也(現広島)、広島新庄・堀瑞輝(現日本ハム)が無失点で続く。

 そして、最後は同夏の甲子園優勝投手に輝いた作新学院・今井達也(現西武)が2回を投げて5奪三振。翌年、セ・リーグの新人王を受賞する日大・京田陽太(現中日)へも、糸を引くような150キロ超の真っすぐで三振。ボールのキレの良さに、脱帽するしかなかった。

 0対5。2回以降は失点を許さず、投手力の高さを証明する〝腕試しの場〟となった。

 一方で、課題を残したのが攻撃陣だった。7人の大学日本代表投手から3安打しか打てず、18三振と手も足も出ない厳しい現実に直面した。同年10月のドラフトで1位指名される明大・柳裕也(現中日)、神奈川大・濵口遥大(現DeNA)、桜美林大・佐々木千隼(現ロッテ)ともベストパフォーマンスを披露。金属から木製バットに持ち替えたばかりの高校日本代表のバッターにとっては、ボールを芯でとらえるのは難しかった。

 ヒットを記録したのは初回に左二塁打を放った静岡・鈴木将平(現西武)、2回に左二塁打の秀岳館・松尾大河(現DeNA)。8回には木更津総合・小池航貴(現平成帝京大学)が二塁内野安打を放った。小池は地元・千葉出身で、高校日本代表キャプテンの一打でスタンドは盛り上がった。

 高校日本代表・小枝守監督(前・拓大紅陵監督)は試合後、秋季リーグ戦前の調整段階にもかかわらず、大学生が本気の勝負を挑んでくれたことに対し、感謝の言葉を重ねた。翌日、高校日本代表は決戦の地である台湾・台中に出発。大学日本代表との屈辱的な敗戦をきっかけにもう一度、チームを引き締め直した。決勝で地元・チャイニーズタイペイを下して、2大会ぶり5度目の優勝を飾っている。

 大学トップレベルと接することができた「壮行試合」は、国際大会へ向けた「試金石」となる有意義な時間となったのである。

 2018年、3回目の今回は、神宮球場が舞台。18人の高校日本代表が、大学生の研ぎ澄まされた技術を一つでも吸収する機会になる。大学生が高校生をアジア決戦の場へと送り出す「壮行試合」だが、その中にある「真剣勝負」から、一球たりとも目が離せない。

第12回 BFA U18アジア選手権

大会概要 出場選手

侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表

大会期間

2018年9月3日~9月10日

グループA

9月3日(月)18:00 日本 26 - 0 香港
9月4日(火)18:00 スリランカ 0 - 15 日本
9月5日(水)18:00 日本 1 - 3 韓国

スーパーラウンド

9月7日(金)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
9月8日(土)18:00 日本 (中止) 中国

3位決定戦

9月10日(月)13:00 日本 14 - 1 中国

開催地

日本(宮崎)

出場する国と地域

グループA
日本、香港、韓国、スリランカ

グループB
中国、チャイニーズ・タイペイ、パキスタン、インドネシア

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