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「赤星憲広×トップチーム」侍ジャパン1次ラウンド総括「全員がいい状態で2次ラウンドに臨める」

2017年3月11日

侍ジャパンアンバサダーの視点 赤星憲広×トップチーム

「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」のB組1次ラウンドが終了し、侍ジャパンは3戦全勝で2次ラウンド進出を決めた。世界一奪還へ向けて好スタートを決めた戦いの中で得た収穫、そして2次ラウンドでの戦い方を、侍ジャパンアンバサダーの赤星憲広氏に聞いた。

全員がいい状態で2次ラウンドに臨める

――大会前の強化試合・壮行試合では不安なところも見えた侍ジャパンですが、1次ラウンドは見事な戦いぶりで3連勝を決めました。
「不安だと言っていたのは周りだけで、やっている選手たちはしっかりと自信を持って調整できていた。やっぱり強化試合と本番は違う。3試合を通して、投手陣がしっかりと点を少なく抑えて、打つべき人が打って、という理想的な戦い、理想に近い形で勝つことができたと思います。非常に順調な滑り出しだった。今までのWBCの中でもこれだけ1次ラウンドからいい戦いをできたというのはなかったんじゃないかなと思うくらい、チームが持っている力を出せたのではと思います」

――その中でも初戦・キューバ戦の試合開始直後は独特の緊張感があったが?
「そうですね。あの雰囲気の中でいきなりピンチを迎えましたけど、菊池選手が守備でいいプレーを見せてチームを救った。あのプレーがその後のいい流れに繋がったと思います。あそこで石川投手が初回に失点してしまったら、ズルズルと行ってしまう恐れもあった。非常に大きなプレーだったと思いますし、守備力の重要性を改めて見せ付けたプレーでしたね」

――打線も3試合で22得点。筒香選手、中田選手にもホームランが出ましたが?
「試合勘というのが一つ心配な部分でしたけど、ここまではすごく調子が悪いという選手はいないですし、全員がきっちりと大会前の5試合の中で調整してきた。その意味ではさすがだなと思いますね。3試合で炭谷選手以外は全員を使いましたし、個人の調子の良し悪しはありますけど、ある程度、全員がいい状態で2次ラウンドに臨めると思います」

――3試合を通じて投手陣の出来はどう映りましたか?
「先発した3人で言うと、石川投手、菅野投手はしっかりと最少失点で切り抜けて、投球内容的にも先発としての役割を果たしたと思います。第3戦に先発した武田投手は1つの四球から連打を浴びて、本人的には悔やまれる部分があったと思いますけど、3回1失点と最低限の役割は果たした。WBC使用球に対する対応がどうなるかという不安があって、第3戦では藤浪投手が少し抜ける場面もありましたけど、全体的には対応できている。それぞれの投手がそれぞれの持ち場でしっかりと自分の役割を果たしていると思います」

――リリーフ陣の継投面での改善点などはあるでしょうか?
「キューバ戦、オーストラリア戦は牧田投手を一番後ろで投げさせた。僕の持論としては、先発と抑えはしっかりと決めた方がいいと思います。そうすれば中継ぎ投手が投げやすくなる。頭と後ろが決まっていれば、その間で投げる投手が自分の投球、自分の役割をイメージしやすくなる。2次ラウンドに入ってから今後どうなるかは分かりませんが、先発に加えてやっぱり抑えは誰か一人に決めておいた方がいいと思います」

自分たちの戦いをすれば負けることはない

――2次ラウンドになると球数制限が65球から80球に増えますが、その影響は?
「先発陣の重要性は増しますが、5回か6回まで投げることができるでしょうから、継投は計算しやすくなる。投手陣全体を見ても、1次ラウンドの3試合で全員が登板することができたて、ある程度の目処も立った。キューバに加えて、オランダ、イスラエルとの対戦になりますが、投手陣に関しては大きな心配はないと思います」

――2次ラウンドも3試合のみのそれぞれ一発勝負です。やはり12日の初戦、オランダ戦が非常に重要になってくると思いますが?
「そうですね。ただ、オランダは2連勝した後にイスラエルに負けて2次ラウンド初戦を迎える。それに対して日本は3連勝。勢い的には間違いなく日本の方がある。オランダ打線は非常にパワーがあって怖いですけど、イスラエル戦ではなかなか点が取れなかった。日本の投手陣の力を考えた時に、日本の投手力は間違いなく今大会の中でもトップクラス。その意味では、オランダが相手だろうが、イスラエルが相手だろうが大量失点することはない。ある程度、得点を取ることができれば勝利の可能性は高くなると思いまし、オランダ、イスラエルの投手陣、そしてキューバの投手陣を考えた時に、今の日本打線が打てないとは思えない。機動力もうまく使えているので、今の調子を持続することができれば、例え僅差の試合になったとしても勝ち切ることができると思います」

――驚きは韓国が1次ラウンドで敗退し、イスラエルが3連勝したことだと思いますが?
「未知数の選手が多い中で勢いに乗って勝ち上がって来ましたから、その怖さは非常にありますね。戦いの中で成長もしてきていると思います。ただ日本にも勢いがある。それに加えて団結力がある。大会前に周囲から多くの批判を浴びたことで、選手たちは“見ておけよ”という気持ちにもなったでしょうし、選手たちの気持ちは一つになっている。精神的な強さも感じますし、1次ラウンドのような戦いをできれば、そう負けることはない。対戦相手が変わって、相手のレベルも高くなるでしょうけど、日本チームが戦い方を変える必要はない」

――2次ラウンドのキーマンを上げるとすれば誰になるでしょうか?
「打線の方で調子の悪い選手がいないと言いましたけど、その中で山田選手の調子がもう一つかなと思います。山田選手の魅力はもちろん一発長打というのもありますけど、塁に出た時の脚力も非常に大きな武器になる。筒香選手、中田選手が1次ラウンドで2本ずつホームランを打ちましたけど、その前に山田選手が1番として出塁率を上げることができればもっと多くの点を取ることができるはずです」

――青木選手のここまでの働きはいかがでしょうか?
「もう十分に頑張ってくれていますよ。年齢的にも最年長になりますけど、守備の貢献が大きいですし、打つ方ではまだまだ絶好調ではないですけど、存在感があります。試合中でも外野で彼を中心に鈴木選手と筒香選手と3人で話しているところなどを見ると、チームの精神的支柱としても大きな存在になっていると感じます。これからさらに厳しい戦いが予想される中で青木選手が試合に出て、チームを鼓舞してくれると思います」

――1次ラウンドではファンの力の大きさというものも改めて感じました。2次ラウンドでも東京ドームのファンの声援というものが力になると思いますが?
「いやあ、それはものすごく感じましたね。相手チームからするとこの雰囲気の中でプレーするのは本当に大変だと思います。4万人の大歓声、しかもほとんどが日本の応援ですから非常にやりにくい部分があると思います。逆に日本の選手からすると、これだけの応援というものは必ず力になる。実際に1次ラウンドでも投手陣がスタンドからの声援に励まされる場面などがあった。テレビの向こうにもたくさん応援してくださっているファンがいますし、2次ラウンドでもホームアドバンテージを有効に利用してもらいたいですね」

――2次ラウンドでは相手のレベルも上がってくるが、その中で警戒すべき点は?
「正直、1次ラウンドはどんな形でもいいから勝つことができればと思っていましたけど、実際は勝つだけじゃなくて内容も伴った勝ち方ができた。選手たちが自信を持って2次ラウンドに臨めるし、首脳陣も思い切った作戦に出ることができる状態にある。もちろんイスラエル、オランダは勝ち上がってきた勢いがありますし、キューバも日本に対して2連敗はしたくないという気持ちが強いでしょう。でも日本は強いです。警戒はしないといけませんけど、日本ほど走攻守すべてが高いレベルのチームはないですし、日本が1次ラウンドでしてきた野球をできればそう簡単に負けることはない。自分たちの戦いをできれば負けることはない。自信を持って戦うことが大事だと思います」

2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™
大会日程

1次ラウンド
プールB
2017年3月7日(火)~11日(土)

2017年3月7日(火)19:00 日本 11-6 キューバ
2017年3月8日(水)19:00 オーストラリア 1-4 日本
2017年3月10日(金)19:00 日本 7-1 中国

2次ラウンド
プールE
2017年3月12日(日)19:00 オランダ 6-8 日本
2017年3月14日(火)19:00 日本 8-5 キューバ
2017年3月15日(水)19:00 日本 8-3 イスラエル

決勝ラウンド
準決勝
2017年3月21日(火)18:00(日本時間22日10:00)日本 1-2 アメリカ

決勝
2017年3月22日(水)18:00(日本時間23日10:00)プエルトリコ 0-8 アメリカ

会場

高尺スカイドーム
東京ドーム
マーリンズパーク
エスタディオ・チャロス
ペトコ・パーク
ドジャー・スタジアム

公式サイト

WORLD BASEBALL CLASSIC™

練習試合

3月18日13:05(日本時間19日5:05)シカゴ・カブス 6-4 日本
3月19日13:05(日本時間20日5:05)ロサンゼルス・ドジャース 3x-2 日本

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