選手紹介
侍ジャパントップチーム選手紹介/澤村拓一(読売ジャイアンツ)
2015年10月25日
プロ5年目の今季、先発から抑えに転向し、巨人の新守護神に君臨した澤村拓一。田中将大、前田健太らと同期の「最強世代」の豪腕が、今回はリリーフとして侍ジャパン入りを果たした。
澤村と同じ1988年生まれの選手は、今回の代表では前田の他に、大野雄大、坂本勇人、柳田悠岐、秋山翔吾と6人もいる。甲子園で優勝投手となった斎藤佑樹に代表される「ハンカチ世代」と呼ばれた年代の選手が、現在の球界を席巻している。
佐野日大高時代は県大会の準優勝が最高で、同級生たちがブームを巻き起こした甲子園には縁がなかった。それどころか、最後の夏はチームで3番手以下の存在で、登板すらなかった。
そんな澤村が覚醒したのは、中央大に進学後だった。当時、同校の監督はV9時代の巨人などで投手だった高橋善正氏で、元プロの指導のもと、その素質が花開いた。2年秋の初先発を完封で飾ると、その後はエースとして1部リーグ通算19勝14敗、防御率1.31、266奪三振の成績を残した。特に注目されたのが球速で、4年春には大学生歴代トップを更新する157キロをマークした。
ドラフト1位で入団した巨人では、1年目から先発ローテーション入りを果たし、セ・リーグの新人では江夏豊(阪神など)以来となる200イニングに到達。11勝11敗で新人王に輝いた。2年目も10勝10敗で、巨人では堀内恒夫以来、45年ぶりとなる新人から2年連続で2けた勝利の快挙を達成したが、同時にチームでは江川卓以来となる、新人から2年連続で2けた敗戦という不名誉な記録も残した。
その後は、不安定な内容に故障もあり、2年連続で5勝止まりに終わると、プロ5年目の今季、原辰徳監督は澤村をストッパーに抜擢。その英断が奏功し、澤村は自己最多の60試合に登板し、7勝3敗36セーブ、防御率1.32と好成績を残した。
日本代表歴は、大学時代に日米大学野球選手権とアジア野球選手権に出場。プロ入り後は12年のキューバ代表戦で初の代表入りを果たし、翌年の第3回ワールド・ベースボール・クラシックにも出場した。今年4月の欧州代表との強化試合では、小久保裕紀監督就任後、初の代表選出となったが、登板はなかった。
豪速球で相手を圧倒するパワーピッチングが身上の澤村は、アマチュア時代からウエートトレーニングを積極的に行い、筋肉に関するエピソードが話題になるほどだ。近年はダルビッシュ有(レンジャーズ)の助言もあり、体幹トレーニングも取り入れているという。リリーフに転向し、ひと皮剥けた姿を見せた澤村が、プレミア12で並みいる強豪をねじ伏せる投球が見たい。
ひかりTV 4K presents 世界野球WBSCプレミア12 侍ジャパン強化試合 日本 vs プエルトリコ
世界野球WBSCプレミア12
日程 |
球場 |
カード |
戦評 |
チケット |
TV放送 |
11/08(日)19:00 | 札幌ドーム | 日本 - 韓国 | - | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
11/11(水)19:00 | 天母(台湾) | 日本 - メキシコ | - | - | テレビ朝日系列 |
11/12(木)19:00 | 桃園(台湾) | ドミニカ - 日本 | - | - | TBS系列 |
11/14(土)19:00 | 桃園(台湾) | アメリカ - 日本 | - | - | テレビ朝日系列 |
11/15(日)19:00 | 桃園(台湾) | 日本 - ベネズエラ | - | - | TBS系列 |
11/16(月)19:00 | 未定(台湾) | 準々決勝 | - | - | TBS系列 |
11/19(木)19:00 | 東京ドーム | 準決勝 | - | 購入方法 | TBS系列 |
11/21(土)19:00 | 東京ドーム | 決勝 | - | 購入方法 | テレビ朝日系列 |
※台湾開催の時間は日本時間